幹事長挨拶

令和5年度幹事長 藤村 明彦

~ご挨拶~

 令和5年度弁理士春秋会幹事長を拝命しました藤村明彦です。

 本年度はいよいよコロナ禍と呼ばれていた期間が明けます。今まで以上に活発な交流を行い春秋会の皆様、ひいては弁理士業界の皆様に活気が溢れるよう努めて参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

 また、春秋会は本年100周年を迎えます。本年度は100周年記念の行事を皆で一致団結して楽しく行っていきたいと思っております。「入って良かった春秋会、楽しかったね百周年」となるように努めて参りますので、皆様どうぞ宜しくお願いいたします。

 さて、春秋会についての私のエピソードを1つご紹介致します。私は弁理士になってすぐに春秋会に入会致しました。春秋会に飛び込んで感じたことは「なんて皆さん懐が深いのだろう!」ということでした。初めての旅行会で、食事の前に温泉に入ったときでした、たまたま隣に居合わせた先生とお話をしていたところ、とある弁理士会の政策についてお話になりました。その際、私は登録一年目にもかかわらず、その政策について「なかなか難しいのでは」、「出来るのか」、さらには「やる意味あるのか」的な発言をしていました。その後、温泉から上がり他の先生に「あの先生、話してた政策の担当副会長だよ」と言われ青ざめました。何という生意気で失礼なことをほぼ初対面の、それも現役副会長に言ってしまったのだろう、と心配で青ざめながら食事に向かいました。しかし、その心配は無用でした。食事会場で、その担当副会長の先生は何事もなかったかのように「さっきの話、いやー、あれはホント難しいんだよね」と淡々とお話ししてくださいました。この若者の生意気を悠々と許してくださる余裕というか、懐の深さというか、そんなものを強く感じました。このときに、私は春秋会の会員の皆様の言う、「春秋会は自由闊達で、交流を深めやすい雰囲気だ」というのはこういうことを言うのだな、と春秋会に惚れ込んだのでした。

~春秋会について~

 春秋会は、弁理士を構成員とする会派であり、大正13年(1924年)に設立されました。春秋会という会名は、春に弁理士会役員選挙のために集まり、秋に弁理士試験合格祝賀会のために集まっていたことに由来しています。設立当初は、東京工業大学の出身者が中心となっていましたが、現在では様々な出身校の会員が所属し、その会員数は約870名に上ります。

 春秋会はまた、日本弁理士会会長、副会長等の役員のほか、各種委員会の委員を多数輩出しており、日本弁理士会の活動に大きく貢献をしています。そして、春秋会会員であれば、参加を希望される日本弁理士会の委員会について春秋会から推薦をしていますので、人気の高い委員会を含むほとんどの委員会に参加いただけます。これまで、春秋会を通して日本弁理士会の活動に参加された先生の中から、知財業界をリードするような人材も輩出してきております。春秋会は、今後も新たにこのような人材を輩出する団体で有り続けるように活動しております。

 そのような活動の1つとして、春秋会は研修活動を活発に行っております。春秋会は、日本弁理士会の認定外部機関となっていますので、春秋会の研修においても日本弁理士会の継続研修の単位を取得することができます。本年度からはオンライン研修でも継続研修の単位を取得できるようになる予定です。

 また、春秋会には、種々の同好会(野球部、ゴルフ部、テニス部、ボウリング部、スキー部、春秋ダイバーズ、オートバイ同好会、レーシングカート同好会、フットサル部、麻雀部、カメラ部、女子同好会、卓球同好会等)もありますので、同好会で趣味等を通じて、より多くの先生と交流を深めることができます。同好会以外にも、旅行会、新年会、新人交流会等の各種行事に参加いただければ、様々な先生方と、お酒を酌み交わしながら膝をつき合わせての交流も図ることができます。

 春秋会の行事の中には、弁理士試験の受験生向けの口述練習会もあります。口述練習会は、本試験と同じ会場、ザ・プリンスパークタワー東京のフロアを貸し切って開催しており、春秋会の名物行事となっています。手前味噌ですが、弊会の口述練習会のお陰で本番緊張せずに試験を受けられたとの声も聞きます。本番と同じ会場で行う口述練習会は、印象も強いようで、この口述練習会をきっかけに春秋会に入会された先生も多いようです。

 上に説明したように、春秋会は、自由闊達な雰囲気の下、会派内、会派外共に活発に活動しております。弁理士の先生であれば誰でも入会できますので、新規登録をされたばかりの先生はもちろん、中堅以上の先生の入会もお待ちしております。

 春秋会から弁理士業界を盛り上げましょう。

 

令和5年度 弁理士春秋会幹事長

藤村 明彦